国産ホップで造ったビールをより多くの方に届けるために必要なのは、シンプルで使い勝手の良い設備

  • 2025.07.03
  • 2025.07.03

導入事例~株式会社Brew Good様~

「国産ホップの可能性を広げられるような、これまでにないビールを造りたい」

そんな想いで2025年5月、岩手県遠野市に新たな醸造所の“GOOD HOPS(グッドホップス)”を開業したのが、株式会社Brew Good様です。

GOOD HOPSでは、自社開発のものを含む、国産ホップにこだわったビール造りに取り組んでいます。

醸造所に併設されているタップルームは、国産ホップならではの豊かな味わいを楽しもうと、毎週末多くの人々で賑わいます。

今回は、そんな株式会社Brew Good様で代表取締役を務める、田村 淳一様にお話を伺いました。

インタビュアー:醸造所の開業にあたって、どのような設備を求めていたのでしょうか?

田村様:私たちは、シンプルで使いやすい醸造設備を探していました。

自社開発のホップでビールを造るにあたって、特別な醸造設備は求めていなくて。

むしろ、どのようなビールでも臨機応変に造れるような、シンプルかつ使い勝手の良い設備が理想でしたね。

具体的にはブリューハウスと発酵タンク、ビールを貯蔵する樽の洗浄機、缶詰機やラベルを貼る機械など、最低限の設備で十分だと思っていました。

あと、タンクと機械類以外でいえば、煮沸のためのボイラーと、そこから出る蒸気を逃がせる配管設備ぐらいですかね。

要するに、本当に基本的な醸造設備だけを導入しようと考えていたんです。

インタビュアー:醸造設備を導入するにあたって、業者選びで重要視していたポイントはありますか?

田村様:もっとも重視していたのは、醸造設備の導入からビールの販売までの流れが、いかにスムーズに進むかという点です。

私が以前立ち上げに携わった、遠野市内にある別の醸造所では、醸造設備の導入が輸入のトラブルで遅れて、スケジュールが狂ってしまったことがありました。

全体のスケジュールをなんとか調整して無事に開業できましたが、GOOD HOPSの立ち上げでは、そのときと同じ轍は踏むまいと考えていたんです。

GOOD HOPSのビールをみなさんにできるだけ早くお届けしたかったので、イレギュラーな事態にも柔軟に対応してくれそうな業者を探していましたね。

それから、前回醸造所を立ち上げた際には主に資金調達を担当していたため、業者選びや設備の導入に一から関わるのは今回が初めてで……。

当然わからないことも多かったので、「専門的な知識が豊富で、しっかりとサポートしてくれる業者に頼みたい」という気持ちもありました。

インタビュアー:醸造設備を導入するにあたって、スペントグレインを選んだ理由を教えてください。

田村様:コミュニケーションが取りやすくて、「この人たちになら安心して任せられる」と思ったのが決め手です。

先ほどもお話しした通り、私たちの業者選びの基準は、ビールの販売をいかにスムーズに始められるかということでした。

そういった背景があったので、合計4つの業者と設備の導入についてやり取りしたときは、レスポンスの早さを最重要視していたんです。

そのなかでレスポンスが一番早くて、こちらの想いに真摯に向き合ってくれたのが、スペントグレインさんだったんですよ。

そのときに抱いたのは、醸造のスペシャリストならではの安心感でした。

こちらの質問へのレスポンスが早いだけでなく、求めている答えを常に与えてくれたんですよね。

そのうえ、話し方や聞く姿勢もとても丁寧で、コミュニケーションスキルの高さを感じました。

インタビュアー:スペントグレインに依頼して良かった点はなんですか?

田村様:やはり、想定していたスケジュール通りに醸造設備が整って、ビールの販売を開始できたことですね。

スペントグレインさんのレスポンスの早さは見積もりの時点で感じていたのですが、醸造設備の導入工事やアフターサポートで、その思いをより一層強くしました。

醸造設備は中国から輸入するのが一般的なので、現地の旧正月の時期は設備の発送が遅れるケースがほとんどなんです。

その点、スペントグレインさんはそれを見越してスケジュールを組まれていたので、設備の到着に大きな遅れが出ることはありませんでした。

実はこちらの都合で納期を変更したこともあったのですが、そのときも期日までに設備をきちんと納品してくださいましたね。

つい先日、ビールの缶詰やラベル張りの作業を開始した際にも、設備の検査や調整を迅速に行っていただきました。

スペントグレインさんは関東の業者ということで、「遠野市では十分なサポートを受けられないのではないか」と心配していたものの、大きな問題なくビールを製造できています。

今後ビールの全国展開を本格的に進めていくうえでも、スペントグレインさんなら、迅速かつ手厚いサポートが受けられるので非常に心強いです。

それから、プロの醸造家の視点で設備のレイアウトを決めていただいたことにも感謝しています。

醸造設備の導入に一から携わったのは今回が初めてだったので、レイアウトに関してはわからないことばかりで……。

ですが、スペントグレインさんが「ここにホースをかけるフックがあると便利」「この位置にガイドがあると作業しやすい」など、随所で的確な助言をしてくださったんです。

おかげさまで、GOOD HOPSの醸造チームは「とても使いやすいレイアウトだ」と喜んでいますよ。

このように、私たちの理想とするシンプルで使い勝手の良い醸造設備をスケジュール通りに整えられたのは、醸造所の設計施工のプロであるスペントグレインさんのおかげです。

インタビュアー:スペントグレインの対応で印象に残っていることはありますか?

田村様:地元の工事業者に対して、指示を細かく出してくださったことが印象に残っています。

醸造設備には、既製品という概念がありません。

一つひとつの設備がオーダーメイドなので、一般的な家電製品とは異なり、消費電力量や注意事項などが記載された仕様書がついていないことがほとんどです。

仕様書があったとしても、中国語で書かれている場合が多いですね。

実際に私が別の醸造所を立ち上げた際には、醸造設備のパーツと中国語の仕様書、完成図が送られてきて、それをもとに自分たちで組み立てから搬入まで行ったんです。

今となっては笑い話ですが、仕様書をなんとか翻訳しつつ作業を進めたら、完成したのは完成図とはほど遠い代物でした(笑)

このような経験があったので、新たに醸造設備を導入するにあたって一番のネックになるのは、「工事業者にどうやって設備の設置方法を伝えるか」だと思っていましたね。

その点、スペントグレインさんは地元の工事業者との打ち合わせに立ち合い、醸造設備の特徴を丁寧に説明されていました。

「この設備には何Vの電圧が必要」「導線をスムーズにするために、この位置に設置してほしい」など専門的な指示を出してくださったので、とても助かったのを覚えています。

現役の醸造家が運営していて、知識と経験が豊富なスペントグレインさんだからこそ、あれだけスムーズな説明ができるのだと思いますね。

インタビュアー:では、株式会社Brew Good様の今後の展望をお聞かせください。

田村様:ビールの醸造に欠かせないホップの栽培や研究を通して、国産ホップの魅力を広めていくことが私たちの使命です。

農家の高齢化や施設の老朽化に伴って、遠野市のホップの生産量は、ピーク時の6分の1にまで低下しています。

この状況をなんとかしようと、私は株式会社Brew Goodを立ち上げ、“ビールの里構想”というプロジェクトをプロデュースしてきました。

国産ホップの持続可能な生産体制を整えて、日本随一のホップの生産地である遠野市の活性化を目指し、“ビールの里”としてのブランディングを確立したいと考えています。

さらに、国産ホップでしか出せない味わいのビールを多くの方に楽しんでもらい、「私たちが中心となって日本のホップ産業を盛り上げていきたい」という想いもあります。

この目標を達成するには、これまで以上に業績や自社の認知度を上げていかなければなりません。

そのため、まずはビールの販売を軌道に乗せていきたいですね。

幸いなことに、GOOD HOPSのビールは、開業以来多くの方からご好評をいただいています。

この調子でよりよいビールを造り続けることができれば、私たちの目標はそう遠くないうちに実現できると確信しています。

インタビュアー:最後に、これから醸造所の開業を目指す方へメッセージをお願いします。

田村様:醸造所の新規開業を目指す方には、醸造設備を導入したあとのイメージをしっかりと持ったうえで業者を選んでほしいですね。

今回GOOD HOPSを開業するにあたって、4つの業者から設備導入の見積もりを取ったのですが、それぞれ費用は大きく異なっていました。

そのなかでスペントグレインさんは、もっとも安価で利用できる業者というわけではありませんでした。

スペントグレインさんの6割くらいの費用で、見積もりを出してきた業者もあったかと思います。

では、なぜスペントグレインさんに依頼したのかというと、サポートが的確なうえに対応が早く、費用以上の効果が得られると考えたからです。

以前別の醸造所を立ち上げた際のように、導入の費用が安すぎる業者に依頼すると、余計な手間やコストがかかったり、スケジュールが遅れたりする可能性があるんですよ。

醸造所の開業が遅れれば、その分ビールの販売が先延ばしになり、利益を上げられなくなるわけですから、トータルで見るとかえってコストパフォーマンスが悪くなります。

「設備さえ届けば、あとは自分たちでなんでも対応できる」という自信がない限り、スペントグレインさんのような、サポートが手厚い業者に依頼することをおすすめします。

自分たちのビール造りをしっかりと支えてくれる業者を選んで、理想の醸造所を開業してください。

醸造所の紹介

Brew Good

BrewGoodは、岩手県遠野市の「ビールの里構想」を具現化するために立ち上がりました。日本産ホップの持続可能な栽培と、そこから広がる新しい産業づくりを目指すこの挑戦は、私たちの原点であり、これからも追求し続けていく大切なプロジェクトです。一時的な成果を追うのではなく、構造的な課題に向き合い、次の世代につながる豊かな未来を追求します。この思いを、私たちは社名のGoodに込めています。未来に続く確かな歩みを、共に進めていきます。

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