醸造所におけるタップルームとは?バーとの違いと魅力について
- 未分類
- 2024.10.31
- 2024.11.27
醸造所の立ち上げを検討されている方に向けて、「タップルーム」について解説します。
醸造所によく併設されているのが「タップルーム」です。
しかし「タップルームの役割とは?」「バーと同じでは?」と、疑問を抱かれている方も少なくないでしょう。
そこで今回の記事では、醸造所におけるタップルームの役割について解説します。
参考にしていただければ、醸造所にタップルームを併設する意味についてご理解いただけるはずです。
【目次】
タップルームとは
「タップルーム」とは、醸造所でつくられたビールを提供する場所のことを指します。
醸造所に訪れたお客様の滞在時間を長くすることが目的であり、ビールだけでなく料理が提供されていることもあります。
中にはゲームをしたり、テレビを見られたりするところも少なくありません。
以上のようにタップルームは、訪れた人をもてなすために醸造所に併設された場所のことです。
タップルームとバーの相違点
タップルームとバーは似ていますが、利用する人の目的が異なることが最大の相違点です。
基本的にバーはお酒を飲むことを目的としています。
しかしクラフトビール醸造所に行くことは、飲酒が目的ではありません。
たとえば子どもに醸造所のシステムを見せるためであったり、ご自身が醸造に興味があったりすることもあるでしょう。
タップルームとバーは似た印象で語られることが多いものの、利用する方の目的が違うことも少なくありません。
タップルームでコミュニティを築く
タップルームはコミュニティを築くための場所でもあります。
パーティーや記念イベントの開催場所とされることも多く、さまざまなコミュニティに利用されている場所です。
例えば結婚記念日や誕生日、卒業記念日などのパーティー会場に選ばれます。
ビールを飲めるようになった若者はもちろん、ご高齢の方やお子さんまで、幅広い年齢層が利用します。
醸造所のタップルームで飲むクラフトビールのおいしさの秘訣
醸造所のタップルームで飲むクラフトビールは、ほかの場所で飲むビールに比べて格段においしいと言われています。
それではなぜそれほどまでに味が違うのでしょうか?
醸造所のタップルームにおけるクラフトビールのおいしさの秘訣についてご紹介していきます。
関連記事:クラフトビールと生ビールの違いは?押さえておきたい種類や楽しみ方
秘訣1:大手にはない独自のおいしさがある
まずは大手にはない独自のおいしさがあることです。
大手のように大量生産をしない代わりに、手間と時間をかけて醸造したコクのあるビールが飲めます。
大量生産されたクラフトビールでは味わえないおいしさです。
秘訣2:鮮度が高い
鮮度が高いことも理由のひとつです。
醸造に使った樽からそのまま注がれるクラフトビールは、市販されているものとは鮮度は違います。
できたてを味わえることから、醸造所のタップルームのほうがおいしく感じられるのも当然でしょう。
関連記事:醸造所でのビール保管方法は?注意点と保管方法を決める基準について
秘訣3:希少価値が高い
希少価値が高いクラフトビールが飲めるのも、おいしさの秘訣であると言えます。
醸造所によっては、独自の製法で醸造をしたり、季節限定の製法で醸造されたりすることもあります。
さらに人の手によって丁寧に作られた希少価値により、さらにおいしいクラフトビールが誕生するのです。
醸造所のタップルームは他にはない特別な場所
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、醸造所のタップルームについてご理解いただけたと思います。
タップルームはバーとは違い、コミュニティを築くためにも利用されている場所です。
クラフトビールの味も大手のものとは違い、強いこだわりを感じられるでしょう。
マイクロブルワリー、クラフトビール開業支援のスペントグレインでは、醸造設備や施工工事だけでなく、酸化防止策の導入や溶存酸素管理のサポートも行っています。ビールの品質向上を目指す事業者様は、ぜひ弊社へご相談ください。
この記事の監修者
兼 醸造アドバイザー/経営コンサルタント
<略歴>
大手経営コンサルティング会社へ就職し、地域経済の活性化に貢献するプロジェクトに多く携わり、食品やアルコールを通じた地域振興・施設開発を専門にコンサルティングを行う。経営アドバイザー・醸造アドバイザーとして地域密着型のクラフトビール事業の立ち上げから設備導入、経営戦略までを一貫して支援し、地元の特産品を活かしたビールづくりにも取り組んでいる。
<監修者から>
ビールの品質は、技術は当然のことながら、経営の安定からも生まれます。持続可能で収益性の高い事業運営を支援しながら、ビールの味わいを最大限に引き出すことが私の使命です。 良い設備がなければ、良いビールは生まれません。しかし、経営が安定してこそ、長期的に持続可能なビール文化を築けるのです。