プライミングシュガーの計算方法と糖分の種類別の標準使用量

ブルワリーの新規立ち上げや事業拡大を検討されている方に向けて、プライミングシュガーの計算方法を解説します。 ビールはさまざまな工程を経て製造されますが、その中でも重要で、難しくもあるのがプライミングです。 糖分の種類や添加量によって仕上がりが大きく変わります。 そこで今回の記事では、適切にプライミングシュガーを使用するための計算方法をご紹介します。 参考にしていただければ、どの種類の糖分を、どのくらい添加すべきかおわかりいただけるはずです。

【目次】

プライミングシュガーとは

プライミングシュガーとは、発酵が終わったビールに添加する糖分のことです。 そもそも「プライミング」は、ビールに炭酸ガスを溶け込ませることを指します。 発酵が終わった時点で、ブドウ糖や白砂糖、グラニュー糖などの糖分をビールに溶かす工程がプライミングです。 そしてプライミングの際に使用される糖類のことを、プライミングシュガーと呼びます。 プライミングシュガーを添加すると、イーストによって糖分が分解され、アルコールと炭酸ガスが生成されます。 分解された炭酸ガスは密閉された瓶の中で、ビールに溶け込むため炭酸が含まれたビールになる仕組みです。

プライミングの方法

プライミングはビールの発酵が終わった段階で、規定量の糖分を加える工程です。 添加する糖分の目安は、ビール1Lあたり5~6.9g。 白砂糖やグラニュー糖でもプライミングできますが、ブドウ糖のほうが発酵がきれいに行われるのでおすすめです。 プライミングシュガーを添加する際には、目安の量をしっかりと守ってください。 糖分が多すぎると容器が破裂する恐れがあり、少なすぎると泡立ちが悪くなります。 プライミングは工程自体はシンプルですが、ルールを守ることでビールをおいしく仕上げられます。

プライミングシュガーの分量を計算する方法

それではプライミングシュガーの計算方法を見ていきましょう。 プライミングシュガーの量(g)=ウォートの重量(L)×5~6.9(g) ウォートの重量は、ラッキング後のウォートの総重量からボトリングタンクの重量を差し引いて算出します。 糖分を添加する際は分量を正確に計算し、上記の式を基に算出してください。

プライミングシュガーの種類別の標準使用量

プライミングシュガーの計算方法を解説しましたが、種類によって適切な使用量は異なります。 5~6.9gを標準としましたが、糖分の種類ごとに以下の量を目安として使用すると、仕上がりが向上します。 【使用量目安】
  • ブドウ糖:5~6.9g
  • 白砂糖:5~6.9g
  • グラニュー糖:5~6.9g
  • ブラウンシュガー:5~6.9g
  • ドライモルト:5~6.9g
  • はちみつ:8.9g
  • モルトエキス:8.9g
  • フルーツジュース:70cc
グラニュー糖を使用する際には、スティックタイプを使用すると少量がわかりやすくなります。 また、フルーツジュースは70ccを目安としました。ただし、ジュースに含まれる糖分量に応じて使用量を調整してください。 糖分量が少ないジュースの場合は、必要に応じて追加しましょう。 プライミングシュガーを使用する際には、上記の量を目安として計算して、仕上がりを見ながら微調節をしてください。

プライミングシュガーの計算方法は微調節を

いかがでしたでしょうか? この記事を読んでいただくことで、プライミングシュガーの計算方法と概要についてご理解いただけたと思います。 プライミングシュガーはビールの仕上がりを大きく左右するため、理想に合わせた微調整が重要です。 もしビールの製法で悩まれているなら、スペントグレインではビール製造のコンサルティングを行い、プライミングシュガーの計算方法についても具体的にアドバイスいたします。 ブルワリーの成功を後押しいたしますので、お困りのことがありましたらお問い合わせください。

この記事の監修者

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株式会社スペントグレイン
マーケティング担当者

兼 醸造アドバイザー/経営コンサルタント

<略歴>

大手経営コンサルティング会社へ就職し、地域経済の活性化に貢献するプロジェクトに多く携わり、食品やアルコールを通じた地域振興・施設開発を専門にコンサルティングを行う。経営アドバイザー・醸造アドバイザーとして地域密着型のクラフトビール事業の立ち上げから設備導入、経営戦略までを一貫して支援し、地元の特産品を活かしたビールづくりにも取り組んでいる。

<監修者から>

ビールの品質は、技術は当然のことながら、経営の安定からも生まれます。持続可能で収益性の高い事業運営を支援しながら、ビールの味わいを最大限に引き出すことが私の使命です。 良い設備がなければ、良いビールは生まれません。しかし、経営が安定してこそ、長期的に持続可能なビール文化を築けるのです。

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